色のユニバーサルデザインを活かした配色のポイント

誰にでも見やすい色のユニバーサルデザインを考えるには?

f0088231_1263072UC(色のユニバーサルデザイン)とは「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」です。
「特定の色の組み合わせが判別しにくい」人が、日本では男性の20人に1人、女性では500人に1人、全体では300万人以上存在するといわれています。

このような人たちにとっては、一見わかり易く色分けされている駅の路線図や危険を知らせるサイン、電源のON/OFFを示すパイロットランプなどが同じような色に見えてしまう場合があるのです。また、白内障などの老化によっても色覚は変化し、区別できない色が増えるといわれています。

高齢化社会が進む中、このような問題は更に増える可能性があります。
ところが、このような「色覚の多様性」に対する配慮はまだまだ社会に浸透しているとは言えず、生活に不便さを感じている方が多くいらっしゃいます。
この問題に取り組む為にも、「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」であるUC(色のユニバーサルデザイン)の理解を深めることはてても大事です。

色覚特性の人とそうでない人の色の見え方(感じ方)を知ることも双方にとってはとても重要になります。

間違いや危険を前もって予測することが可能となり、感じ方の違う人同士の余計な摩擦をさけることにもつながります。

特に教育現場に携わる方々、先生や身近なご家族に知っておいて欲しいと思います。

勿論、一口に「色覚特性」といっても、色の感じ方や見え方は、検査の結果が「同じタイプで同じ程度」であっても、その人の性格や生活環境やその他の能力によって違いがあります。

また、素材や光の加減、新しいか古いかの影響も加わります。

ここでは目安として間違えやすい物事を具体的に上げてみます。

何度も繰り返すようですが、次に上げる事項について全く問題のない「色覚特性」の人も大勢います。くれぐれも誤解のないように。

間違えやすい色の組み合わせ

1. 灰色←→水色 ・ ピンク←→灰色

2. 黄緑←→黄土色

3. 青緑←→灰色

4. 薄い緑(レタスグリーン)←→肌色

5. こげ茶色←→深緑

6. 赤←→緑

7. 暗い緑←→暗い赤←→黒←→暗い緑

8. 赤←→緑←→茶

9. 緑←→オレンジ色

10. ピンク←→水色←→白(灰色)

11. 赤紫←→灰色(黒)←→緑

12. 赤←→灰色(黒)←→青緑

家で起こりやすいこと

1. 左右違った色の靴下に気が付かない

2. ピンク、水色、白といった箸を間違える

3. ピーマンと赤唐辛子を間違えた

4. うにとワサビを間違えてしまった

5. 肉の焼け加減が分からない

6. 小さな玩具や物を探すのが苦手

7. カレーやハヤシライスに散らしたグリンピースに気が付かない

8. 「ぷよぷよ」など色を使うゲームソフトが苦手

9. 赤い花や実がなっているのに気が付かない

10. 黄緑色の犬や猫がいると思っている 11. 充電機、電話機、オーディオ、パソコンなどのダイオードランプが赤か黄緑か分からない

幼稚園、学校で起こりやすいこと

1. 人の顔を黄緑色に塗る

2. 植物の葉っぱを茶色に、木を緑に塗る

3. 絵の具の混色が苦手

4. 白地図の色塗りや色分けが遅かったり、仕上げられない

5. 赤ボールペンで書かれたものと黒ボールペンでかかれたものの区別ができない

6. 黒板に書かれた色チョーク(特に赤)文字を見落とす

7. 色名だけで指示されると判断できないか、手間取ることがある

街角で起こりやすいこと

1. 切符の券売機やキャッシュディスペンサーの黒地に赤の文字が見にくい

2. 電光掲示板の流れている文字が赤、オレンジ、黄緑の三色あると気が付かなかった

3. 自動販売機で品名を見ないとウーロン茶と緑茶を間違える

4. 時刻表が色分けで特急、準急、普通を表示してあると見分けられないか判断にとまどう

このように色覚特性の方にも見やすい色のユニバーサルデザインが必要となってきます。

 

2018年12月より、色のユニバーサルデザイン(UC)級がスタートしますこちら